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ファッション
タイトル:70ひめむすび誕生のひみつ
おおきに~。風呂敷専門店むす美 京都の堀です。
新作発売の季節がまたやってきました。
ご紹介するのは9/24発売開始の、パリ在住のフランス人デザイナー:アデリーヌ・クラムさんとのコラボレーションシリーズ、【ひめむすび】に加わる70cmサイズの4商品。
弊社の「開発担当」へのインタビュー形式でご紹介します。
パリと京都という長い距離を越え、オンライン上で長い時間をかけてアデリーヌさんとやりとりを重ねて、完成した新商品。その誕生秘話をたどってみましょう。
【70ひめむすび】は2柄✖︎2色展開
70cmの新作は、「つばき」「シトラス」の2柄それぞれに2色展開。
「つばき」
−【ひめむすび】シリーズは、50cm・100cmでも「牡丹」や「菊」といった花を描いていますね。なぜ今回は「つばき」にしたんですか?
開発担当)
ギフトラッピングにも使用できるよう、ギフトにしやすい人気の花を選びました。
アデリーヌさんに様々な花のモチーフを見せた中で、つばきの柄がお気に入りでもありました。既存の商品では竹久夢二が描いた椿がありますが、少し古典的なので、今回はボカシをなくしたり平面的でPOPなイメージになるように努めました。
−同じ「つばき」の花でも、比べてみると全然印象が違いますね!1枚の中で2色のお花が咲いているのも、夢二版と違うところですね。包んだ時にも両方の色が出て鮮やかです。
「シトラス」
−「シトラス」は「柑橘類」を意味する英語ですが、何か具体的なモチーフにしたものはありますか?
開発担当)
モチーフとしては柚子を描いたのですが、どの季節にも使用できるようにシトラス(柑橘系)という柄名にしました。この柄は、もともとアデリーヌさんが思い入れのある千代紙のデザインがヒントになっています。
特に葉のテイストは、アデリーヌさんと何度も相談した部分です。
葉脈を入れるか入れないか、全くのベタ塗り(陰影などをつけず1色だけで塗ること)にしたり、線書きにしたりと色々なパターンを作成し、現在のシンプルなデザインに決めました。ベタ塗りや線書きの部分を異なる色で表現することで単調さが無くなり、奥行きのあるデザインになっています。
−本当ですね!ベタ塗りの葉っぱだけで4色くらいありますね。
線書きの葉も薄い色は奥に、濃い色は手前にあるように見えます。効果的でおもしろいですね。
他の【ひめむすび】シリーズとは生地を変えました
−50cm・100cmにつづき、新作の70cmもオーガニックコットン100%(GOTS認証)を使用していますね。ただ、触った感触がこれまでと違っていますが?
※ちなみに...「オーガニックコットン」については、以下のブログでご紹介しています。
「サステナブルな風呂敷を「オーガニックコットン」素材でさらに環境に優しく」
開発担当)
今回の新商品は、生地や加工がこれまでのものと異なります。
生地については、太い糸と細い糸が交差して表面に立体感が出る、麻のような雰囲気を持った仕上がりになっています。
−手触りはサラッとしつつも、細かな凸凹があります。表面がフラットだったこれまでの【ひめむすび】とは違いますね。厚手というわけでは無く、ソフトな生地感なので初心者の方でも包みやすそうです。
開発担当)
生地の加工方法も変えています。
50cm・100cmの【ひめむすび】はコットンの素朴な色合いを表現するために、漂白をしていません。そのため、植物の破片などによる黒い点が生地の表面に残ることがあります。今回は、これまでとの違いを出すために、オフホワイトに生地を晒してから背景色を入れたデザインにしているため、黒い点はできません。
異文化の感覚の違いを活かす
ーアデリーヌさんは大の日本好きと伺っています。それでも商品開発の中で日本とフランス、2つの文化の違いを実感することがあったそうですね。
開発担当)
フランスの方は、ふろしきを飾る用途として使用することが多いので、アデリーヌさんもふろしきを1枚の絵としてとらえることが多かったように思います。わかりやすいのが「シトラス」。果実のついた木が空に向かって生い茂る様子を描いています。そのまま広げて飾ると、本当に1枚の絵のようです。
むす美として、広げた時だけでなく包んだ時の美しさも大切にしています。Skypeで何度も話し合い、包んだらどういう風に見えるかなど、画面上で見せながらのやり取りに苦労しました。最終的に、包んだ時の柄の出方までこだわった、完成度の高い商品になったと思います。
※柄の出方の面白さについては、来週公開予定のオンラインショップ商品ページでご紹介します。
色使いで言えば「つばき」「シトラス」どちらも、2つの配色のうち片方は実物に即した配色をお願いしました。反対に、もう一つは"アデリーヌさん好み"の自由な配色になっています。
−そう言われると、どれが"アデリーヌさん好み"の配色か、わかりやすいです。
開発担当)
「つばき/サーモンピンク」と「シトラス/ローズピンク」ですね。日本人にとっては非現実的な色味も入っていますが、むしろそれを楽しんで、季節を問わず使っていただきたいです。
−ファッションのアクセントとしても使いやすい色ですね。どれを選ぼうか迷ってしまいます。
さいごに
ーまもなく発売スタートですね。お客様へのメッセージをお願いします。
開発担当)
遠く離れたパリにいるアデリーヌさんと何度も打ち合わせを重ね、ようやくみなさまにお届けできるのを大変嬉しく思っています。
「つばき」と「シトラス」、どちらもモチーフは「和」にゆかりのあるものでありつつ、配色は「洋」に寄った「和洋折衷」の魅力があります。70cmサイズなので、ちょっとした物を持ち運びできるサブバッグ、そしてエコラッピングにも活躍してくれます。
《こんなシーンにおすすめ》
・「つばき」の華やかさを活かして、母の日や結婚などのハレの日のギフトに
・「シトラス」なら、フルーツを使ったお菓子・お酒、オーガニックコスメのラッピングに
・ふろしきバッグにして、洋服はもちろんのこと着物姿にも合わせて、"私好み"のコーディネート作りに
シーンや包む物に応じて、組み合わせを楽しみながら使っていただけると嬉しいです。
風呂敷専門店むす美 京都の堀でした。
おおきに~。風呂敷専門店むす美 東京の古結(こげつ)です。
8月も半ばに入りますが、厳しい残暑が続きそうですね。夏の定番アイテムといえば「かごバッグ」。
実はふろしきは、「かごバッグ」とも相性がいいアイテム。晩夏のスタイリングにもおすすめの、かごバッグに合う簡単な使い方を2通りご紹介します。
■「かごバッグ」のインナーバッグとして
口が開いたタイプのかごバッグには、目隠しとしてラフにかけるだけでも、すっきり見えます。鮮やかな色がインテリアに映えますね。
さらにおすすめは、ふろしきでインナーバッグを作って「かごバッグ」に入れる方法。
ふろしきでバッグを作って中に入れれば「かごバッグ」の中の目隠し、そして中身の保護にもなり、安心して使えます。お気に入りのふろしきが顔を覗かせるのも、楽しい気分になりそうです。
【動画あり】インナーバッグにおすすめの結び方
左右の角を2か所結ぶだけで仕上がる「クイックバッグ」。
ふろしきバッグの定番、しずく型の「しずくバッグ」など、その他の結び方でも使えます。
■「かごバッグ」をふろしきで着せ替え、汚れ・水濡れ防止も◎
【動画あり】1分で簡単「バッグカバー」
「かごバッグ」全体をふろしきで覆い、おしゃれに着せ替えすることもできます。撥水加工ふろしき「アクアドロップ」なら、雨の日のお出かけも安心です。
ふろしきのデザイン次第で、簡単イメチェン
別のふろしきで「かごバッグ」を着せ替えしてみました。
「かごバッグ」の印象が、パッと変わりました。赤色が利いていて、夏の終わりから秋口のスタイリングにもおすすめです。
また、2枚を見比べると少し雰囲気や配色が違いますよね。使用したのは、このふろしき。
100 ダブルフェイス 鈴木マサル STRIPE HORSE ブルーレッド
裏面からも色をプリントすることで生地のムラ感を楽しめるダブルフェイス仕様。どちらの面を表にするかによって、雰囲気が変えられます。人気デザイナー鈴木マサルさんが手掛けたデザインです。
■「かごバッグ」カバーにおすすめのふろしき2選
リバーシブル(両面染め)のふろしき
ダブルフェイスとは加工方法は異なりますが、リバーシブル(両面染め)のふろしきは他にもあります。
あけびのかごなど、和をイメージさせる「かごバッグ」なら、色違いの「テツアカ」もおすすめです。
リネン素材のふろしき
リネン素材のふろしきも「かごバッグ」のナチュラルな素材感に合いますね。リネンは冷房で身体が冷えたとき、ストール代わりになる心強い存在でもあります。
■まとめ
夏の定番アイテム「かごバッグ。荷物の目隠しとしてのインナーバッグや、「かごバッグ」の着せ替え兼カバーリングとして、ふろしきの使い方をご紹介しました。
ふろしきとバッグを組み合わせて、秋モードへ簡単にアレンジしてみてはいかがでしょうか。
風呂敷専門店むす美 東京の古結でした。
~ご紹介した商品~
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