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むす美・不易流行通信

むす美・和の美

「紫」におもう

あやめ、杜若、藤、あじさい・・・初夏を彩る花には紫色が目立ちます。

この「紫」は、洋の東西を問わず古来より高貴な色として尊ばれてきました。日本でも、聖徳太子が定めた“冠位十二階の制”では、位によって服飾を色分けし「紫」が上位とされていました。その後も、平安貴族や武将をはじめ多くの人に愛され続けてきた色です。

ところで、紫には「京紫」と「江戸紫」という色名があるのをご存知ですか。一般的に「京紫」は、“赤みの紫”。一方、歌舞伎の助六が頭に巻いた鉢巻の色“青みの紫”が「江戸紫」といわれています。
風土の違いは好みまで分けるのでしょうか? 江戸時代、江戸の町では青みの紫が流行したそうです。

思えば風呂敷も、正絹のちりめんをはじめ「紫」のものが多いのに気付かされます。それらは独特の風格を持っています。包む中身の格までも引き上げる色なのかもしれません。

色一つとってもいわれや、物語があり興味深いものです。
ちなみに、「むす美」のコーポレートカラーも紫。日本色名「深紫」(こきむらさき)です。
どうぞ、お見知りおきを・・・

平成17年 初夏

京都 和文化研究所
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