ふろしき物語 −FUROSHIKI MONOGATARI < Vol. 1 > −
「写真を撮らせてください!」・・・・
気が付くと、デジカメを握って声をかけていました。
ショーウィンドウの前を通りかかったオシャレなカップル。何気なく見た瞬間、釘付けになりました。男性が肩から提げている大きなものが唐草模様の風呂敷で包まれていたのです!
振り返ったお二人は、風呂敷・唐草のイメージとはちょっと結びつかないオシャレなカップル。それが意外にも違和感なく、何よりお二人のセンスに引き上げられた「風呂敷」がとても新鮮でした。包みの中身は「ギター」。友人から譲り受けての帰り道だったのです。不定形なギターにもかかわらず、手馴れた包み方には感服しました。また、そもそも「風呂敷をもって行こう!」という発想に正直感動したのでした。
こころよく写真撮影に応じてくださったお二人は、最近ご結婚されたというご夫婦。「風呂敷」は奥様の愛用品で、使い勝手のよさは以前から実感しておられたとか。「・・・だって便利でしょ!」という言葉には自然な説得力がありました。そんな彼女の頭にはスカーフが素敵に巻かれていて、きっと風呂敷も、スカーフも同じ感覚で使っておられるのだろうと想像できました。その後、「むす美」へも立ち寄って頂きました。日ごろから使い慣れておられるだけに、けして目に頼らず、風合いや、大きさ、包みやすさ、結びやすさなどを、ひとつひとつ確かめながらご覧になっていたのが印象的でした。
縁は異なものオツナモノ。「風呂敷」を今のライフスタイルに取り入れてくださっている若いお二人に出会えた、うれしい一日でした。
(写真はインタビューにご協力いただいた石川智久・美保様ご夫妻)