ふろしき物語 −FUROSHIKI MONOGATARI < Vol. 3 > −
「黒っぽい風呂敷ありますか?」
男性の声に振り向くと、学生風のお客さまお二人連れ。
「“風呂敷”を“アスコットタイ”にしたいんです!」というご相談でした。
「明後日、大学の入学式があり、スーツは購入したものの、みんなと同じようなネクタイをしても面白くないし、どうしようかと思っていたところ、今日の“王様のブランチ”を見てコレだ!と思いついたんです!」と、わざわざ埼玉から来てくださったのでした。
鏡を覗き込みながら、顔移りや、雰囲気を確かめつつ、模様の出方をチェックしたりとワイワイガヤガヤ・・・・いつの間にか風呂敷専門店は、ブティックに早がわり。
結局、黒地に大小の桜模様を散らした「ちりめん友禅“昼夜桜”」に決定!しました。
男性の襟元にチラッと覗く桜はとても新鮮で、お似合いでしたよ。
女性がスカーフ代わりに、という発想はあっても、MEN'S FASHIONに・・・とは恐れ入りました。てらいなく、逆に風呂敷を新鮮なアイテムとして自由に取り入れる新しい世代の出現?に刺激を受けた出来事でした。
大学合格といえば、まさに「サクラ咲く」人生の春。入学式の晴れ姿に“風呂敷のアスコットタイ”が花を添えるなんて・・・・有難く、嬉しいふろしき物語です。素敵な大学生活を過ごされることをお祈りしています。
Staff ・E