ふろしき物語 −FUROSHIKI MONOGATARI < Vol. 9> −
「Package = パッケージ」
〜 こめられた思い 〜
「私にとってパッケージは日本そのものでした。」
ブラジルの大学でパッケージデザイン学の教鞭をとる彼女は、ブラジル在住・日系2世のソフィアさん。ブラジルで生まれ育った彼女は、「小さなころから日本のおばあちゃんが送ってくれる小包が何よりの楽しみでした。」「そこには、見たこともない日本が詰まっていて、お菓子などの包み紙はどれもこれも美しく、ブラジルにはない繊細なものでした。」と目を輝かせながら語ってくれました。
パッケージの魅力にみせられ、1995〜6年には日本の伝統的なパッケージを学ぶため留学、そこで竹や和紙、ふろしきにも出会ったのだそうです。そして今年の6月、ブラジル移民100年を記念しての祭典イベントで彼女は「ふろしきのワークショップ」を開催。ふろしきを通してたくさんの方とコミュニケーションができたことに新たな喜びを見つけた彼女は、“ふろしきのことをもっと知りたい!”と海を越えて、空を飛んで地球の反対側までやってきたのでした。
何度かのメールを重ね、ソフィアさんとの出会いは実現しました。その日は晴天、ブラジルの青空にはかないませんが、彼女の心を移したようなさわやかな秋晴れでした。・・・・気がつくと5時間くらい経っていたでしょうか? ブラジルから日本を思う気持ち、小包に詰まっていた日本とおばあちゃんの心、日本のパッケージの素晴らしさ、ふろしきの臨機応変な合理性と美しさ、「もったいない」の精神・・・と、話はつきませんでした。時には、笑い、涙し、手を取り合って話すうちに、住んでいる国や、環境は違っても通じ合える喜びが沸き起こってきました。
そんなソフィアさんとめぐり合えたのも、ソフィアさんの日本の従姉妹さんがふろしきの本をブラジルへ送ってくださったことがきっかけだったそうです。6月のワークショップでは、本を参考にふろしきの楽しい使い方 から“もったいない”の意味まで・・日本のふろしき文化を紹介してくださったのだそうです。・・・・なんとありがたいことでしょう。不思議ですね。考えてみれば地球のほぼ反対側のわたしたちを、ふろしきが結び付けてくれたのですから。そして、日本に住む日本人以上にソフィアさんの心を熱くした“ふろしき”。“ふろしき”ってなんだろう?・・とあらためて思う今日この頃です。素敵な「ふろしき物語」の主人公ソフィアさんとの出会いは夢と感動を運んできてくれました。そして、このお話の続きと未来を今からとても楽しみにしています。
その後、無事に帰国した彼女からメールが届きました。
「・・・・・・・・風呂敷にたいして私もブラジルで頑張りますからね!!!これから新しい”むすび”のみらいを、おたがいにつくりましょう!なにがあっても夢はあきらめないこと!人生は一つ、くるしいときもあるけど、あきらめないこと!!!!心からありがとう!本当にいいであいむすびができて嬉しいです!!!またね! ソフィア」
素晴らしい出会いをありがとう!ソフィアさん。わたしたちもがんばるね!
Staff/E